ベースジェルの施術法の一つとして、「ノンサンディング」があります。
「ノンサンディング」とは、その名の通りに「サンディングを無くした」施術法ですが、通常サンディングしなくてはならないベースジェルの施術が、どうしてサンディング無しで施術出来るのでしょうか?
「ノンサンディング」でなぜ密着するのかを解き明かす前に、まず、ベースジェルがなぜ密着するかのメカニズムを科学的に解き明かしていきましょう。
ベースジェルの密着力の主な要素に「アンカー作用」があります。
「アンカー作用」の「アンカー」とは、英語の「Anchor」つまり、船の停泊に使う「錨(いかり)」と言う意味で、錨が海底に引っかかって船を留めているように、地爪にジェルネイルを錨の様に「引っかける」ことを利用してリフトしないようにする作用のことです。
上図でも分かるように、「アンカー作用」は、地爪の凹凸が少ないと作用が弱まってしまいますので、サンディング・ノンサンディングを問わず、ベースジェルを強力に地爪に密着させるためには、「地爪の表面を出来るだけ凸凹にする=荒らす」必要があります。
「アンカー作用」を得る上でのサンディングとノンサンディングの違いは、
●「サンディング」が、「ファイル等を使用することによって、地爪の表面に凸凹を作る方法」
であり、
●「ノンサンディング」は、「ベースジェルそのもので、地爪の表面に凸凹を作る方法」
となります。
「ノンサンディング」と言うと、「サンディングが不要で、地爪にも優しい」と言うイメージがあります。
そして、「ノンサンディングベースジェル」には、「アクリル酸」などの強い酸が添加されている物から、別の添加物で密着力を強化しているタイプまで様々な種類がありますが、結局のところ「アンカー作用」を強めるために、地爪の表面を強く荒らして凹凸を作り出すことで密着力を高めています。
「ノンサンディング」といえども、サンディングの場合と同じ物理的作用(アンカー作用)で密着性能を得ている以上、「サンディング」と「ノンサンディング」の違いは、「ファイリングで地爪の凹凸を作って密着するようにしているのか」「ジェル自体で地爪を凸凹にすることで密着するようにしているのか」の違いとも言えます。
しかし「ノンサンディングベースジェル」には一つ大きな問題点があります。
それは、言葉通りの意味での「ノンサンディング(=ファイル等で全く地爪を整えない)」で使用すると、施術する人によって密着性能にバラツキが出やすくなってしまう所です。
施術をしている方であればご実感されているかと思いますが、地爪のコンディションは人によってバラバラです。
ファイリングはその人によってバラつきのある地爪のコンディションを、ある程度一定にする効果がありますので、ファイリングを実施している施術現場では「1ヶ月以上リフトしない」とお客様に自信を持ってお伝え出来ます。
一方、「ノンサンディング」での施術の場合、一人一人のお客様の地爪のコンディションのバラツキが大きいため、お客様によって持ちがバラバラになってしまい、施術の品質を維持することが難しくなってしまいます。
そうなると、「ノンサンディング」でどなたにも一定以上の密着性能を得たい場合には、ベースジェル自体がサンディングに変わる役割を担わなければなりませんが、それはジェル自体がサンディング並に地爪を荒らす(ほぼイコールで刺激性の強いジェルになる)ことを意味します。
地爪への負担を最小限にして、かつ安定的な密着性能を得るかと言うことへの答えはなにか、、、、。
「強い密着力でありながらも過度に地爪を荒らさないベースジェルと、シッカリしたプレパレーション」です。
「ノンサンディング」であるからこそ、施術の基本中の基本、施術前の地爪を整える「プレパレーション」が非常に重要になります。
油分除去や、余分なキューティクルの除去を丹念に行うことはもちろん、240番以上の目の細かいバッファ等で、地爪表面を過度に削り取らない程度に整えると大変効果的です。
その上で、過度に酸を多く配合していない、爪に優しいながらも強力な密着性能を持つジャパンケミテックの「超強力密着ベースジェル」を併せてご利用いただくことで、本来の意味での「地爪に負担の少ない」ジェルネイルライフをお楽しみいただけます。
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