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100%日本国内工場生産・化粧品グレードのプロユースジェルネイルOEM製造
ジェルネイルOEM製造のご依頼は対応力と品質のジャパンケミテック
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「INCI名」について – なぜ日本のジェルネイル製品には全成分表示で「INCI名」表記が少ないのか②

「INCI名」とは「化粧品成分の国際的統一名称」です。
(「INCI名」についての詳細はこちらの記事をご参照下さい)

化粧品成分名称に「INCI名」を使用する事は、一般の化粧品では当然であり、また、処方されている成分がどの様な物質であるのかを特定出来る様にするためにも、成分名表記としては「INCI名」で表示する事が望ましいと言えます。

ところが、日本のジェルネイル製品で、化粧品として販売されている製品(「爪化粧料」等と表記されています)について、構成全成分名を「INCI名」で表示している製品は非常に少ないのが現状ですが、なぜでしょうか。

それには、以下の2つの要因があります。

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① 現在の薬機法・化粧品基準では、全成分名を「INCI名」で表記する義務がない

② ある原材料の「INCI名」を登録する際には、その原材料の製法等の秘密情報開示が必要になるため、原材料メーカーがその情報開示をしない場合に、当該原材料については「INCI名」を登録する事が出来ない

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①については、前回の記事にて詳説しておりますので、そちらをご一読ください。
今回の記事では、②について詳細に解説致します。
 

「INCI名」登録出来る原材料を作っている樹脂メーカーが極めて少ない

ジェルネイルは、ご存知の通り、様々な「光硬化樹脂」を配合する事で出来ている製品ですが、その「光硬化樹脂」とは一体何なのでしょうか?

「光硬化樹脂」とは、その名の通り、「光を当てる事によって、硬化する樹脂」です。

「光硬化樹脂」は、「UV硬化樹脂」とも言われますが、これは主にUV(=紫外線)領域の波長(波長365nm前後)の光を光硬化のために利用する事からそのように呼ばれており、近年は可視光領域(いわゆるLED・波長405nm前後)の光を利用した光硬化も多く利用されるようになっています。

「オリゴマー」や「モノマー」と呼ばれている「光硬化樹脂」に「光硬化開始剤」を配合し、光を当てる事で光硬化開始剤が励起され、「オリゴマー」や「モノマー」の中にある「官能基」同士で「重合反応」が生じ、多くのオリゴマー・モノマーの分子が重合して繋がる事で「ポリマー」と呼ばれる「高分子」状態となり、硬い樹脂が生成されます。(注1)

「光硬化樹脂」については、分子量の違いで「オリゴマー」と「モノマー」に大別出来ますが、この「オリゴマー」と「モノマー」には実は膨大な種類があります。

ジェルネイルの成分表示に記載されている「ウレタンアクリレートオリゴマー」が代表的ですが、実は「ウレタンアクリレート」中の「ウレタン骨格」を構成している「ポリオール」「イソシアネート」「アクリレート」にも非常に多くの種類があり、単に「ウレタンアクリレート」と言っても、実は膨大な種類の化学物質を包含しています。

これが、「ウレタンアクリレートオリゴマー」は「一般名」であって、その名称から成分を一つに特定出来ないと言われる理由です。

一方で、「ウレタンアクリレート」を構成する化学物質を、特定の化学名称として記述する事自体はもちろん可能なのですが、なぜ「ウレタンアクリレートオリゴマー」の成分名称を、あえて特定の化学名称にしない(出来ない)のでしょうか?

「アクリル酸イソボルニルって、アクリル酸と何が違う⁈ー実は全く違う物質ですー化学物質の名称について」の記事でも述べた通り、化学物質の名称は、どの様な化学物質が組み合わさって出来ているのかを特定する事が出来るように作られています。

どの様な複雑な分子の組み合わせの化学物質であったとしても、名称ルールが決まっているため、その名称からどのような分子の組み合わせ、個数であるのかまで、全て分かってしまうのです。

光硬化樹脂は、樹脂メーカーが各々様々な創意工夫を凝らし、莫大な投資をして開発した製品であるため、その化学的な構成は「企業秘密」となっている事がほとんどです。

つまり、成分名を「ウレタンアクリレートオリゴマー」の様な「一般名」にせずに「化学名称」にしてしまうと、その化学名称からたちまちどのような分子で構成されている物質であるのかを特定されてしまいますので、せっかく莫大な開発費を掛けて開発した樹脂の化学的構成を、知られてしまうことになってしまうのです。

それに加えて、「INCI名」の場合は、正式な化学名称に加えて「製法」等の本当の意味での「企業秘密」に当たる情報の開示まで求められます。

これは、樹脂メーカーからすると、「INCI名」登録をすると言う事は、ほぼ製法を開示するに等しいために極めてハードルが高く、それもあって「INCI名」に登録出来るような情報を開示している樹脂メーカーは、「ほとんど存在しない」と言っても過言ではありません。

ジェルネイルを構成する成分の中でも、「ウレタンアクリレートオリゴマー」については特にこの傾向が強く、「ウレタンアクリレートオリゴマー」に類する樹脂に関して「INCI名」登録が出来ている物がほとんど無いのが現状です。

これが、「INCI名」登録出来る原材料を作っている樹脂メーカーが極めて少ない理由です。

更に、「ウレタンアクリレートオリゴマー」以外のジェルネイルの構成成分についても、化粧品として利用されたことの無い成分が多く、それらは「INCI名」登録をされていないため、様々な「副資材・添加剤」に至るまで全て「INCI名」登録されている物を探すのは極めて困難です。

この様な中で、ジャパンケミテックでは、「ICNI名」登録済の成分と同じ成分の材料を厳選し、更に最も重要な基材樹脂である「ウレタンアクリレートオリゴマー」についても、樹脂メーカーとの協力体制の中で、非常に困難な「INCI名」登録をされた「ウレタンアクリレートオリゴマー」を採用しております。

また、モノマーを始めとした、様々な副資材・添加剤に至るまで全て「INCI名」登録済の成分を使用しておりますので、構成全成分が「INCI名」登録されているジェルネイル製品を製造する事を可能にしました。

ジャパンケミテックの「プレミアムジェル」では、構成全成分がINCI名に対応した「プレミアムジェル・グローバル」を展開しております。

(注1)———————————————————————————————————————————————————————-

分子量が多い順に「ポリマー」「オリゴマー」「モノマー」と呼ばれており、それぞれ、固体・水飴状(ゲル状)・液体と言った感じで、異なる態様を呈します。

これらの名称の呼び分けについては、おおよその分子量で定義されており、「モノマー」は、モノ(一つの意味)の言葉から分かるように、重合する最小単位「単量体」であり、「オリゴマー」は、重合数が100以下程度の比較的少ない分子量(分子量10000以下程度)の重合体、「ポリマー」は重合数が100を超え、分子量が100000を超える重合体の事を指すとされています。(本文に戻る)

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